人間は色と形をどう見分けるの?(形の認識)

人間の脳は、見た映像をひとつの情報として処理しているわけではありません。
網膜から脳へ送られる信号は、主に Parvo(パルボ)系と Magno(マグノ)系 の2つの経路に分けられます。
Parvo は色や細かな模様を認識し、 Magno は明るさや形、動きを認識します。
このページでは OpenCV Retina を用いて、 同じ画像が Parvo と Magno にどのように分解されるかを紹介します。

まずは元画像です。 果物ごとに色や明るさが異なっています。 私たちは普段、この映像をひとつの世界として見ています。
fruits_original.jpg

こちらは Parvo(パルボ)です。 Parvo は色や細かな模様に反応します。 イチゴやリンゴ、バナナなどの果物の色が強調され、 それぞれの違いが分かりやすくなっています。 人間が物体の種類を識別するときには、 この経路が大きく働いています。
fruits_parvo_opencv.jpg

こちらは Magno(マグノ)です。 Magno は色よりも、 明るさや形の違いに敏感です。 果物の輪郭や陰影が強調され、 色の情報はほとんど失われています。 人間が動く物体を素早く発見したり、 暗い場所でも形を認識できるのは、 この経路のおかげです。
fruits_magno_opencv.jpg
Parvo と Magno は役割が異なります。

Parvo は ・これは何色か?・どんな物体か?を得意とします。

一方 Magno は ・どこにあるか?・動いているか?・形はどうなっているか?を得意とします。

人間はこの2つの情報を同時に利用することで、 世界を素早く正確に認識しています。