どこを見るの?(サリエンス)
どこを見るの?(サリエンス)
人の目は、見えるもの全部を同じように見ているわけではありません。
このページでは「どこを見るか」を決めるしくみをやさしく紹介します。
まずは犬の写真を見てみましょう。 私たちはこの写真を「全部くっきり見えている」と思いがちですが、 実は脳は必要な場所だけをくっきり見ているのです。
次に、犬の写真を周辺視野で見たときのイメージです。 周辺視野は解像度が低く、細かい形はぼんやりします。 また、人間の目は青色に弱いので、青の情報が少なく見えます。
こちらは、写真の「どこが目立つか」を計算した FGSサリエンスマップ(白黒)です。 白い部分ほど「目立つ場所」、黒い部分ほど「目立たない場所」です。
サリエンスマップを見ると、 まず犬の耳が強く白くなっています。 人の脳は、まず「握りこぶし大の大きさ」を優先して “もの”として判定し、その輪郭や周囲の形を探索します。 今回の例では、犬の耳がちょうどその大きさで、 形の境界がはっきりしているため、 最初に耳へ視線が向かいます。 そのあと、犬の輪郭や目・鼻といった 細かい特徴へと認識が広がっていきます。
サリエンスは、 「どこを見るか」を決める脳のしくみです。 周辺視野でざっくり世界をとらえ、 目立つ場所を見つけると、そこへ視線を動かします。 このしくみがあるから、 私たちは広い世界の中から「大事な場所」をすばやく見つけられるのです。


